最近は年に 1 度の恒例行事のようになっている、Apple 秋のスペシャルイベント。今年もしっかり行われて iPhone 6s / 6s Plus が発表されました。
iPhone 6s の新機能
事前の予想どおり、iPhone 7 ではなく iPhone 6s が発表されました。
画面サイズは iPhone 6 / 6 Plus と変わらず 4.7 インチと 5.5 インチのままで、大きな変更点は次になります。
- 3D Touch 搭載
- 背面 12M pixel, 前面 5M pixel カメラ
- 4K ビデオ撮影(背面カメラ), 720p HD ビデオ撮影(前面カメラ)
- A9 + M9 チップ
3D Touch について
初めて搭載された ” 3D Touch ” というのは、iPhone の画面が通常のタップに加えて ” Peek(軽く押す)” と ” Pop(深く押す)” という操作を認識するようになる機能です。
例えば E メールを読むときに、受信メール一覧から読みたいメールを選んで軽く押す( Peek )とメールのプレビューが表示され、さらに深く押す( Pop )と今までのように全てが表示されます。
地味な機能に見えますが、実際に使い込んでいくとジワジワと便利さを感じるような機能になりそうです。
また、アップルのサイトでさりげなく説明されていますが、3D Touch を使うと微かなタップを返してくるそうです!
iPhone の画面がこちらのリクエストに「わかったよ!」と反応するって、実は凄いことかも!
カメラ・ビデオ性能の向上と強化された CPU
iPhone に限らず、スマートフォンに搭載されるカメラの画素数は新製品が出るたびに増えていきます。
画素数が増えるということは、スマートフォンの CPU で処理しなければならないデータが莫大に増えることを意味します。
iPhone 6 の 800 万画素から 1200 万画素に増えた分のデータを、余裕を持って処理するために A9 チップが搭載されたのだと考えられます。
iPhone 本体のほとんどは画面とバッテリーで占められているため、iPhone として動作するための CPU やメモリが搭載されている基板のスペースはほんのわずかです。
その小さな基板で 12M pixel の画像を処理したり、4K ビデオの撮影や編集をこなせるようになったのは驚異的なことで、実はこれだけでも大きなバージョンアップだと感じます。
気になる機能をピックアップ ” Live Photos “
新機種がでるとハードウェアの強化部分に目が行きがちですが、今回の発表で「これは使いたい!」と思った新機能が ” Live Photos ” です。
Live Photos
スチル写真は、時間を止めて一瞬をとらえます。Live Photosは、その一瞬をいきいきとした動きのある思い出に変えます。美しい12メガピクセルの写真を真ん中にして、撮った一瞬の前後の瞬間も動きとサウンドと一緒にとらえる。それがLive Photosです。
同じ「思いでの記録」でも、写真とビデオでは見るときの印象がまったく違ってきます。
写真はその場の一瞬を切り取ったもので、1 枚の写真を眺めていると、頭の中で「その時」の思い出が動き始め、自分のイメージで彩られた記憶がよみがえります。
ビデオは再生が始まると同時に画面の中で「その時」が動き始め、映像に命が吹き込まれます。
今回発表された ” Live Photos ” は、写真と動画がそれぞれに持つ長所を 1 つにした画期的な機能で、1 枚の写真をプレスすると、その前後の短い時間のビデオが再生されます。
写真と短い動画を組み合わせただけなのですが、思いでの残し方が大きく変わりそうな気がします。
実際の動作イメージは Apple の iPhone 6s 紹介ページの「Live Photosの登場です。」をご覧ください。
まとめ
iPhone 6s では、今までになかった機能として 3D Touch が大きなポイントになるのかもしれません。
しかし、カメラや CPU などの基本性能の向上や Live Photos の追加といったようなことが、毎日使うものとしての重要なバージョンアップになるような気がします。
驚くような新機能の搭載はワクワクしますが、「新しくなって、なんだかすごく使いやすくなったよね!」という進化もどんどん続けていって欲しいです。
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